特集!!マイクロニードル。美容革命を起こす!

2018.06.28

■マイクロニードルとは

マイクロニードルは、シリコンや金属など材料として作ることが主流で、米国などを中心に長年研究開発が行われてきた。
ただ、皮膚の中で折れることで体内へ残留するリスクがあることや大量生産が困難であるなどの欠点を有し、実用化、製品化が実現できていなかった。
そこで、皮膚の中にも存在するヒアルロン酸やコラーゲンを主素材に用いることで、これらの従来の問題を解決できるのではないかと考え、開発を行った。
異なるディメンジョンの試作品を重なって、皮膚への注入部位を厳密コントロールするため、皮膚の浅い部位にはコニーデ型、
皮膚の深部へは円錐型のニードル形状を生み出した。
製造法も無菌的鋳型製法により世界で初めて工業的生産法を確立した。

 

■マイクロニードル技術

本技術は、ヒアルロン酸などの水溶性高分子を目に見えないほど微細な針状に加工する技術。
微細に加工された針をマイクロニードルと呼び、これを剣山状に並べたシートを皮膚に直接貼ることで使用する。
従来、注射以外で経皮投与が困難であった高分子薬剤が皮膚へ貼るだけで注入可能となった。
具体的には、薬剤成分等を内部に含んだマイクロニードルのシートを皮膚に貼ることで、
マイクロニードルが皮膚に挿入され、皮膚内の水分で溶け出し、注射のように直接皮膚内に薬剤成分を届けることができる。

現在は、化粧品として既に製品化し販売している。医療分野でも、インフルエンザワクチン等製品化に向けて研究開発を進めている。

 

■開発の背景、思い

経皮吸収治療システムは皮膚を通じて薬物投与方法で、内服薬のように、肝臓などに負担をかけず、注射針のような侵入に伴う痛みが無く、
副作用を軽減できるなど多くの利便性がある。ただ、皮膚吸収が難しく、投与できる薬剤が限定されていた。
その欠点を克服する方法としてマイクロニードルが研究開発されてきたが、実用化には至っていなかった。

マイクロニードルは、開発当時シリコンや金属の材質が主流で安全性にリスクを感じた。
そのため、ヒアルロン酸等皮膚本来の成分に着目して試作を開始した。ヒアルロン酸は美容注射が行われているが、
本技術で”貼る注射”の感覚で日常ケアが可能となると考え、針を超微細化し、まず化粧品に応用した。
医療分野では、パンデミック時に大規模ワクチン接種が可能になる等人類のQOL向上に大きな貢献が可能だと考えている。